2026.03.31
高橋ポルチーナ
|KOBE CREATORS NOTEに登録したきっかけ
これまでは東京のクライアントを中心に、地域を限定せずに仕事をしてきました。
ありがたいことに継続的なお声がけも多いのですが、ただ私は西宮出身で、現在も西宮在住。
やはり地元・関西には特別な思いがありますし、
もっと身近な地域の仕事にも関わっていきたいという気持ちがずっとありました。
そこでまずは「クリエイターズリスト 西宮」に登録。
他の地域のプラットフォームも探してみたのですが、
当時は“その地域の住民であること”が登録条件になっているケースが多く、
なかなか広げられずにいて。神戸クリエイターズノートも以前は神戸市民限定だったと記憶しています。
しばらく時間が空いた後、改めて問い合わせてみたところ、市外在住でも登録可能と伺いまして、
「今がチャンスかも」と感じ、登録しました。
クリエイターズノートはクリエイターのみが閲覧できる公募案件もあるのがいいなと思います。
|イラストレーターになるまでの経緯
3年ほど前までは包装資材メーカーで
グラフィックデザイナーとして勤務していました。
主に自社商品のパッケージデザインや、
それに付随する販促物の制作を担当していて、
その流れでキャラクターデザインを手がけることもありました。
もともとイラストを描くことが好きだったこともあり、
社内でもよくデザイン用のイラストを描いてデザインもしていました。
次第に「イラストを軸に活動していきたい」という思いが強くなり、
現在のスタイルへとシフトしました。
デザイナーの経験があるため、イラスト制作はもちろん、
イラストをメインとしたデザイン案件にも対応しています。
ポスターやパンフレット、チラシなどの紙媒体制作から、
キャラクターデザイン、グッズデザインまで、データ作成から入稿まで
一貫してお任せいただけるのが強みです。
イラストとデザインの両面から提案できることが評価され、
現在は多様なジャンルのお問い合わせをいただいています。

|大好きなきのこが仕事につながる
実は私、かなりの“きのこ好き”なんです。自作のデザインの
きのこの衣装できのこのファッションショーでグランプリをもらいまして、
それからきのこに興味を持つようになりました。
それから菌に活動と書いて「菌活」に励む 日々。
きのこを楽しみ、学び、発信することを続けています。
その延長で、日本きのこマイスター協会の
「きのこマイスター」の資格も取得しました。
きのこの魅力や栄養価、おいしさをきちんと伝えていきたいという思いからです。
活動を続けているうちに、少しずつきのこ関連のお仕事もいただくようになりました。
昨年は長野に本拠地を置く同協会の設立15周年記念特別号で表紙イラストを担当し、
ノベルティ制作にも携わらせていただきました。長野はきのこの生産量が日本一で、
私にとっては“きのこの聖地”。それに関わる仕事ができたのは、とても光栄でした。
さらにJA関連の販促物など、きのこをきっかけに広がるご縁も生まれています。
趣味として楽しんでいたことが、自然と仕事につながっていくのは本当にありがたいことですね。
普段の制作でもこっそりきのこを登場させていることがあります(笑)。
イラストに小さく遊び心を込めて。私のイラストにそんな仕掛けを見つけてもらえたら嬉しいですね。
菌類と動物の祖先は共通の生き物から分かれたと言われていますから、
菌類と人間はある種仲間なんです。そんな密かなメッセージです。

|高橋ポルチーナの世界観
イラストを描くときは案件の内容に関わらず、できるだけ明るく、楽しく、
どこかにユーモアを感じられる表現を心 がけています。
小さなカットでも大きなビジュアルでも関係なく。
ユーモアはなくても成立するものかもしれません。でも、ほんの少しの
“くすっ”と笑える要素があるだけで、見る人の気持ちはやわらぎます。
私はそれを潤滑油のような存在だと思っています。
ちょっとほっこりする、肩 の力が抜ける。そんな作用がイラストにはあると信じています。
関西人の性分かもしれませんが思わず笑ってもらえる余白を、どこかに忍ばせたくなるんです。
いただくご依頼の中には医療ケアや病気、体の不調など、テーマとしては重たいものも少なくありません。
例えば、がん患者さんに関わる内容や、専門的で難しい情報を扱う案件もあります。
そうしたテーマだからこそ、クッション のような役割が求められているのではないかと感じています。
伝える内容が深刻であればあるほど、イラストの力で印象をやわらげる。
難しいことをできるだけわかりやすく、やさしく届ける。その橋渡しをするのが、
私の役割だと思っています。 イラストレーターにはそれぞれの持ち味がありますが、
私は“やわらかく包み込む”ような表現で、見る人の心にそっと寄り添える存在でありたいと考えています。

|イラスト&デザインで新しい風を吹き込む
2025西宮蔵開のポスターでメインビジュアルを担当させて いただいた時のことが、
とても印象に残っています。もと もと来場者の年齢層は50代、60代以上の方が中心でしたが、
制作後は20代~30代の若い世代がポスターをきっかけ に興味を持ち、
足を運んでくださったと伺いました。イラストの力で少しだけ風向きを変えられたのかもしれない、と感じた瞬間でした。

私は子どもの頃から西宮の酒蔵近くで育ちました。
酒米を蒸す香りが漂う環境は当たり前の風景でしたが、実は長い間、
日本酒を積極的に楽しむ機会は多くありませんでし た。若い世代の“日本酒離れ”もよく耳にします。
神戸や西宮には歴史ある酒蔵が数多くあります。例えば灘 五郷のひとつとして知られるエリアには、
伝統を守り続け る蔵元が並びます。そうした業界はどうしても保守的に見られがちですが、
だからこそデザインやイラストの力で新しい視点や入口をつくれるのではないかと思っています。
親しみやすいビジュアルで敷居を少し下げること。若い世代が「ちょっとのぞいてみようかな」と思えるきっかけをつくること。
イラストとデザインを通して、地域の文化に 新しい風を吹き込みたい。それが、これから挑戦していきたいことのひとつです。
|神戸への想い
私にとって神戸はとても特別な場所です。父が神戸出身で 子どもの頃からよく遊びに訪れていましたし、
私自身も神 戸の海辺で挙式を挙げました。思い出がたくさん詰まった 大切な街です。
また神戸・元町にある絵話塾では多くのイラストレーターの先輩方が講師を務めておられ、
イラストを実践的に学びながら刺激的な時間を過ごしました。
その時に一緒だった仲間たちと海も山もある神戸の街へスケッチに出かけた日々は、
今でも創作の原風景になっていますし、子供ともよく絵を描きに行
だからこそ、愛着のある神戸の仕事にも、これからもっと 関わっていきたい。
私はまだ地元では知られていない存在 かもしれません…クライアントの皆さま、今がチャンスです(笑)。
プロフィール
兵庫県出身&在住のイラストレーター。 あらゆるものをやわらかく変化させる解毒系イラストレーター。
真面目さの中にどこかうっかりおかしさが出てしまう 癒し系の画風が特徴。きのこマイスター270番。
会社員時代にグラフィックデザイナーを経験したことから メインビジュアルなどのデザイナーならではの
構成力が問われるイラストが得意。 主に書籍や広告などのクライアントワークで活動中。
イベントで即興で描く「きのこ似顔絵」も好評。
最近は陶芸も始めている。2026年10月に西宮で個展も予定している。

今後の予定
2026.6/6(土曜日のみ)
鶴見緑地 咲くやこの花館にて
オオサカきのこ大祭
日本きのこマイスターブースで
きのこグッズときのこ似顔絵出店予定。
2026 10/10(土)〜12/6(日)まで個展
高橋ポルチーナイラスト作品展
「暮らしと仕事と、ときどききのこ」
ギャラリー&プライベートヘアサロンaimatsuda甲子園
〒663-8162 西宮市甲子園砂田町6-10
http://aimatsuda.com
高橋ポルチーナ:ホームページ
http://por-cina.com/
Instagram
https://www.instagram.com/porcina_takahashi/
日本きのこマイスター協会
https://kinokomeister.com/