2026.03.30
株式会社OFFSTYLE 木村 沙陽子
|KOBE CREATORS NOTEに登録したきっかけ
私は大阪市北区にあるデザイン・制作会社「株式会社OFFSTYLE」に所属し、紙媒体やWeb制作においてライター・ディレクターとして活動しています。関西を中心にさまざまな制作案件に携わる中で、神戸市内の企業さまに取材やライティングをさせていただく機会が多く、これまでに多くの方々にお話を伺ってきました。
また、企画提案の場では神戸市のデザイン会社とチームを組んで取り組むこともあり、エリアを越えたクリエイティブの広がりを日々実感しています。神戸を訪れるたびに新しい発見があり、自然とこのまちへの関わりも深まっていきました。今後はさらにその関係性を広げていきたいと考え、KOBE CREATORS NOTEに登録させていただきました。
|人と向き合う仕事を糧に、言葉を紡ぐ道へ
もともとはフリーペーパーの営業としてキャリアをスタートしました。当初からお客さまの課題を丁寧にヒアリングし、その解決につながる提案を心がけてきました。はじめはなかなか本音を話していただけなかった方が、少しずつ心を開いてくださるようになる。その変化を間近で感じられることに、大きなやりがいを感じていたのを今でも覚えています。
そうした経験を重ねる中で、「もっと多くの方の話を聞きたい」「言葉でその魅力を伝えたい」という想いが強くなり、編集プロダクションへ転職しました。最初は旅行誌や情報誌のライティングが中心でしたが、取材やヒアリングを重ねるうちに、企業が抱える課題に対して言葉で応える仕事へと関わり方が広がっていきました。企業パンフレットやWebサイト、採用ツールなど、伝える対象や手法も少しずつ多様になっていきました。
現在は、企業パンフレットのライティングやポスターのキャッチコピー制作、採用サイトにおけるインタビュー記事の作成など多岐にわたって対応しています。単に情報を伝えるだけでなく、その企業らしさや魅力が伝わる表現を大切にしながら、ブランディングの一助となるような仕事を心がけています。
|課題の奥にある想いまで掘り下げ、言葉にする。
ライター歴は20年以上になりますが、正直なところ、自身のライティング力が特別高いとは思っていません。だからこそ、言葉の技術だけを突き詰めるのではなく、私が何より大切にしているのはコミュニケーション力です。ヒアリングやインタビューの場では、相手がどんな想いを持ち、何を伝えたいのかを自然に引き出すことが求められます。しかし実際には、ご本人でさえ気づいていなかったり、うまく言葉にするのが難しいケースも少なくありません。
そうした“まだ言語化されていない想い”に触れるために、私は相手の本音を丁寧に探り、少しずつ言葉として引き出していくことを意識しています。話すタイミングや間の取り方、表情や反応など、細かな変化を見逃さず、その人が安心して話せる空気をつくることも重要な要素です。毎回のインタビューで、その糸口を見つけることを欠かさないようにしています。
また、私自身も本音で向き合わなければ、相手も心を開いてはくれません。そのため、事前準備にはしっかりと時間をかけ、企業の歴史や背景、込められた想いを徹底的にリサーチします。そのうえで「自分がこの立場ならどう考えるか」を想像し、当日は共感の気持ちを持って対話できるよう心がけています。言葉を整える前段階である“関係性づくり”こそが、良いアウトプットにつながると考えています。
|神戸で感じる地域への誇り
神戸の企業の方々と関わる中で強く感じるのは、地域に対する誇りの深さです。
自分たちの仕事や商品だけでなく「神戸という街そのもの」に価値を見出し、それを大切にされている印象があります。その想いは言葉の端々や日々の取り組みに自然と表れており、外から関わる立場であっても、その熱量がしっかりと伝わってきます。
また、神戸の企業には人と人とのつながりを大切にする文化が根付いていると感じます。
単なるビジネスの関係にとどまらず、相手を尊重し、長く関係性を築こうとする姿勢が強く、それが結果として仕事の質や信頼につながっているように思います。そうした背景があるからこそ、企業同士やクリエイターとの協業もスムーズに進みやすく、新しい価値が生まれやすい土壌が整っているのではないでしょうか。
神戸の企業が持つ魅力は、商品やサービスの質の高さだけでなく、その根底にある“地域とともにある意識”にあると感じています。そうした価値観に触れるたびに、私自身もこの街と関わり続けたいという想いが強くなっています。
|今後挑戦したいこと
これからも、より多くの企業の方々とお会いし、ひとつでも多くのストーリーに触れていきたいと考えています。
企業にはそれぞれ、無我夢中で走り続けた日々や、悔しさに涙した経験、そして喜びを分かち合った瞬間など、唯一無二の物語があります。その一つひとつに丁寧に向き合い、その背景にある想いや価値を言葉として届けていくことが、私の役割だと感じています。
取材という形でそのストーリーに少しだけ関わらせていただきながら、これから先の未来に向けて、新たな価値や可能性を生み出すお手伝いができれば嬉しく思います。言葉の力で企業の魅力を引き出し、その先の出会いや広がりにつなげていくことが、今後の目標のひとつです。
また、現在は紙媒体やWebでのライティングが中心ですが、SNSにおける発信も積極的に関わっています。時代とともに情報発信の手段は多様化しており、企業の魅力を伝える場も広がり続けています。そうした変化に柔軟に対応しながら、さまざまなプラットフォームを通じて、より多くの方に価値を届けられる存在でありたいと考えています。
これからも、多様な場面で企業の皆さまとご一緒しながら、新たなストーリーを紡いでいけることを楽しみにしています。